肩関節周囲炎(五十肩)

五十肩はなぜ夜間痛がでるのか

拘縮肩では、関節包内量の減少から関節包の伸張性が低下し、可動域制限は著明となる。夜間痛が生じる原因には、腱板疎部、肩包下滑液包や棘上筋といった肩関節上方支持組織の伸張性の低下による肩包下圧の上昇と、棘下筋や小円筋といった肩関節後下面の軟部組織の柔軟性の低下による上腕骨頭内圧の上昇の2つが関係している。

これらの組織は就寝時の肩甲上腕関節の肢位によって強く伸張されるため、クッションなどの補助具を適切な位置に使用する事は効果的である。